特集 介護予防―3年間の検証から
地域における介護予防事業の実際とその評価
②「太極拳のまち」を宣言した喜多方市の介護予防事業
安村 誠司
1
,
松崎 裕美
2
1福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座
2福島県喜多方市市民部高齢福祉課太極拳のまち推進係
pp.260-265
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101532
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2006(平成18)年の介護保険法の改正に伴う予防重視型システムの導入により,運動器の機能向上が,新予防給付,地域支援事業における介護予防プログラムとして導入された.新予防給付に関しては,「筋力向上等の新たな介護予防サービスのうち,科学的に有効であるものを導入」という方針のもと,運動器の機能向上,栄養改善,口腔機能の向上の3サービスが採用,導入された.一方,地域支援事業における介護予防には,これら3サービスの他に,認知症予防・支援,うつ予防・支援,閉じこもり予防・支援の3サービスが加わり,計6サービスがある.
運動器の機能向上プログラムに関しては,『運動器の機能向上マニュアル』(平成17年12月)1)作成研究班の大渕修一主任研究者による記載が別稿にあるので,詳細はそちらに譲る.本稿では,このマニュアルに記載されている運動器の機能向上の考え方などを参考に,福島県喜多方市,大学,県保健所による共同での体操開発の取り組みを通じて,今後のあるべき方向性について,若干の提案をしたいと考える.
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