特集 地球温暖化対策―京都の約束
扉
pp.927
発行日 2008年12月15日
Published Date 2008/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101450
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1997年12月に京都で開催された「気候変動枠組条約第3回締約国会議」における議定書(京都議定書)が2005年に発効し,いよいよ今年(2008年)から議定書の「第一約束期間」がスタートしました.7月には「洞爺湖サミット」が開催され,「京都の約束」の次なる目標設定に向けた議論も行われました.
地球温暖化対策が“待ったなし”であることは,最近の気候変化からも実感できます.たとえば昨(2007)年8月には,わが国の最高気温記録が74年ぶりに更新され,複数の都市で40.9℃を記録しました.同年にはマスメディアが「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第4次評価報告の内容として,このまま温暖化が続くという最悪のシナリオの場合,21世紀末には世界平均気温が最大6.4℃上昇するという予測結果を報道していましたので,「ただでさえ体温以上の気温の日が多くなっているのに,さらに6℃も上がったら大変なことになる」といった話が身近で聞かれました.
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