特集 統合医療への期待―21世紀の予防医学と健康づくり
相補・代替医療の実際
1.伝統医学アーユルヴェーダの理論と治療の実際
幡井 勉
1,2
1東邦大学
2日本アーユルヴェーダ学会
pp.106-109
発行日 2008年2月15日
Published Date 2008/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101250
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アーユルヴェーダとは,アーユス(生命)とヴェーダ(知識,知恵)の複合語で,生命の科学という意味がある.およそ3000年の歴史があり,4ヴェーダのうち最後に成立したアタルヴァ・ヴァーダに起源をもつと言われている.しかし,アタルヴァ・ヴァーダは魔術・宗教的な色彩が強く,経験・合理的な医学になるまでにはその後数百年の年月を要した.主にサーンキヤ哲学を背景に体系化されたアーユルヴェーダができあがったのは,紀元前7世紀と考えられている.
日本におけるアーユルヴェーダ研究は1970年丸山博1)によって開始された.当初のアーユルヴェーダ研究会が現在日本アーユルヴェーダ学会となり,研究,教育,普及活動が展開されている.
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