連載 Health for All―尾身茂WHOをゆく・33
日本の医療を考える・4
尾身 茂
1
1WHO西太平洋地域事務局
pp.726-727
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101153
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日本の医療について,これまで3回にわたり,①医師への過剰な負担とburn outの問題,②医療の量的な課題(医師の地理的偏在・診療科的偏在),そして③医療の質・安全面的な課題について述べてきた.もう1つ日本の医療が抱える重要な問題として「医療費に関する課題」がある.
日本は医療分野では,国民皆保険制度により,誰もが平等に医療にアクセスできる制度を構築してきた.これにより,国民の健康水準は著しく改善し,このことが日本の経済発展に大きな貢献をもしてきたと言っても決して過言ではない.
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