特集 現代の保健所論・2
介護保険制度と県型保健所の機能―介護保険広域連合との協働
澁谷 いづみ
1,2
1前愛知県知多保健所
2現岡崎市保健所
pp.429-433
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100882
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平成12年に介護保険制度が導入され,保健所はどのような役割を果たすことが求められてきたのだろうか.それぞれの市町村の保健と福祉が連携すれば,果たして社会保障制度の大きな変革であった介護保険の円滑な運用ができるのであろうか.この制度の見直しに当たって,本稿においてこの間の保健所活動を振り返ってみることとした.
保健所には,地域の公衆衛生の新たに生じる課題を予測し,ニーズとして明らかにする重要な機能があると考える.さらに人に身近な医学的または科学的な問題の調整ができる機能があり,地域により特徴のある活動ができる地方機関である.
介護保険制度導入後のこの3年間を通じ,保健所の持つ機能の意味を考えたい.
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