連載 石川中央保健所「健康しかけ人」レポート・3
子どもを守るために県型保健所ができること その② 保育所の感染症対策を支援する
中田 有美
1
1石川県石川中央保健所
pp.896-899
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100687
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年,様々な健康危機が多発している中で,保健所には地域における健康危機管理拠点として,役割を果たすことが求められています.
当保健所では,健康危機管理の中でも感染症対策を重点施策の1つとして,地域のハイリスク施設における感染症対策強化の取り組みを行っています.地域のハイリスク施設としては,保育所や学校,高齢者施設等がありますが,中でも保育所は,抵抗力も十分にない乳幼児の集団,オムツ使用等,様々なリスク要因を併せ持っており,最もリスクが高い施設と言えます.
そのため,当保健所では平成9年度より試行錯誤を繰り返しながら,健康危機管理チームを中心として継続的に保育所における事前管理型感染症対策への支援を行ってきたので,本稿ではこれまでの活動(しかけとその効果)について述べてみたいと思います.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.