特別記事
[鼎談]障害の子どもをもつお母さんからのメッセージ(上)―座間市「キャラバン隊」の活動から見えること
標 美奈子
1
,
幸田 啓子
2
,
敷島 文
2
1慶應義塾大学看護医療学部看護学科
2座間市手をつなぐ育成会地域啓発部キャラバン隊
pp.616-620
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100623
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標(司会) 障害があっても,地域の中で安心して生活できる,それは誰もが願うことだと思います.しかしその実現には,まだ多くの課題が残されているのではないでしょうか.生まれながらにして障害をもった場合,診断を受けて必要な医療や療育に結びつけば問題が解決するわけでなく,生涯を通した継続的なサポートが必要になってきます.しかし現状では,障害をもつ子どもさんのケアの多くが,家族の手にゆだねられていると言っても過言ではありません.保健・医療・福祉に携わる専門職は,障害をもって生活している人や家族の生活の現実に向き合い,何が必要かを考えていくことが求められます.
本日は,障害をもつ子どもさんの母親の立場から,障害についての理解を広めるユニークな活動を展開中の,座間市手をつなぐ育成会の「キャラバン隊」の幸田さん,敷島さんお2人においでいただきました.お2人には,今までの子育て経験とキャラバン隊の活動についてお話を聞いていきたいと思います.まずは自己紹介からお願いします.
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