特集 越境!公衆衛生
制度改革と今後の公衆衛生活動の方向性について
田上 豊資
1
1高知県健康福祉部
pp.451-454
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100581
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「制度の持続可能性」の旗印の下に,社会保障制度が構造的な大転換期を迎えている.その中にあって,公衆衛生活動は,ますます混迷の度を増しているように思われる.「公衆衛生の役割が見えない」といった声とともに,「これからの公衆衛生は,健康危機管理で生き残ればよい」といった矮小化された議論さえ出てきている.ヘルスプロテクションや健康危機管理といった役割は当然として,こうした公衆衛生のアイデンティティの危機について考察するとともに,今後の公衆衛生活動のあるべき方向性についての私見を述べてみたい.
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