特集 予防接種
BCGの新しい接種方式について―科学的根拠に基づく結核予防を求めて
高松 勇
1
1大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター小児科
pp.266-270
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100275
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結核予防法の50年ぶりの改正1,2)に伴い,昨年4月からBCG接種体制が「ツベルクリン反応(以下「ツ反」と略)を廃止して直接接種する方式」に変更された.同時に,定期接種期間が生後6か月までと短縮され,新生児を含む生後3か月前接種が容認されたことから,現場は大混乱を呈した.
本稿では,科学的根拠に基づく結核予防・医療政策を進める立場から,今回のBCG接種制度変更の問題点を検証した.
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