序文
『言語聴覚研究』創刊20周年に寄せて
内山 量史
1
1一般社団法人日本言語聴覚士協会
pp.3
発行日 2025年1月31日
Published Date 2025/1/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134958280220050003
- 有料閲覧
- 文献概要
『言語聴覚研究』創刊20周年を迎え,感無量な思いです.2004年11月に本誌が創刊されてから,20年の時を経て,日々,臨床活動を行う言語聴覚士にとって欠くことのできない学術誌として,言語聴覚療法の発展に確たる地位を築いています.これもひとえに,この間,言語聴覚士のための学術誌を言語聴覚士の手で発行することに変わらぬ情熱を注ぎ,本誌の編集を続けてこられた藤田郁代学術誌編集委員長をはじめ委員であった諸先輩方々のご尽力の賜物であり,心より感謝申し上げます.
本誌は創刊当初より,言語聴覚士の専門領域における知見の深化と発展を目指し,さまざまな臨床研究,基礎研究,そして実践的な報告が掲載されてきました.言語聴覚士の役割が,言語や聴覚の訓練に留まらず,脳機能のリハビリテーション,嚥下障害の改善,さらにはコミュニケーション障害を抱える人々の社会参加を支援する幅広い領域へと発展していく中で,本誌はその進展を支える重要なプラットフォームとなってきました.加えて,本誌の論文を読んで臨床研究に取り組む,論文投稿に取り組むようになった若い言語聴覚士も多かったと思います.
Copyright © 2025, Japanese Association of Speech-Language-Hearing Therapists. All rights reserved.