特集 “偶然性”に本質を見出す人たち 安全基盤でこそ何かが起こる!
扉
pp.359
発行日 2025年9月15日
Published Date 2025/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134327610280050359
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その人には名前の付いた疾患がある(っぽい)。その疾患は検査により診断がなされ(るかもしれない)、その疾患には行うべき治療があり(場合によっては、行うべきでない)、回復の確率はXX%である(今まで調べた範囲では)。
現在、広く行われている医療は、行為1つ1つに必然性を持たせ、医療者が立てた目的に向かって、医療チームが統一された意識のもとに進めるという営みである。しかし、その実は、カッコ書きのような不確実性を内包している。
必然を中心に進められる医療は(精神医療の現場では特に)、圧力として受け手にのしかかることがある。そこで、本特集では、医療からいったん“必然”を分離し、その人に起こる“偶然”に着目して、医療・ケアを組み立てることを考える。その人に起こる偶然とは何か、偶然はどのように起こるのか、起こった偶然をどのようにキャッチし対処するのか。対談を含む計9編の論考にて、さまざまな方向から検証する。(編集部)

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