実践報告
訪問看護ステーションが運営する医療的ケア児の福祉型短期入所
堤 育子
1,2
,
広瀬 知佳
1
,
青石 恵子
3
1訪問看護ステーションぱりおん
2HALEたちばな
3熊本大学大学院生命科学研究部
pp.46-51
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134170450300010046
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認定NPO法人ホームホスピス宮崎は、全国に先駆け平成16(2004)年に「ホームホスピスかあさんの家」を開設した。ホームホスピスは病気や障害などにより、自宅でも施設でも暮らすことのできない方々に「もう一つの家」として空き家を活用した民家に住んでもらい、そこに介護や看護が入って最期まで利用者の生活を支える仕組みである。令和6(2024)年11月現在、ホームホスピスは全国に48法人66か所あり、介護サービスを提供している。訪問看護ステーションぱりおんは平成27(2015)年に当法人が設立し、現在利用者100名に対し看護師7名、保健師2名、准看護師3名で運営されている。利用者の割合は高齢者が85名、小児が15名である。
本稿では、平成15(2003)年から医療的ケア児の訪問看護に携わってきた筆者が、訪問だけではそうした利用者とその親たちを支えられない現実に直面し、短期入所を始めた経緯と活動から見えてきた課題等を報告する。
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