連載 データをチカラに—看護の質向上のための電子カルテデータ利活用術・12
部門システムの利活用
松本 聡子
1
,
秋山 剛
2
,
岩穴口 孝
3
1NTT東日本関東病院品質保証室
2環太平洋精神科医会議
3鹿児島大学病院医療情報部
pp.376-381
発行日 2026年4月10日
Published Date 2026/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550360040376
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はじめに
電子カルテや部門システムは,主に一次利用(例:臨床記録の作成,業務効率化)を目的として設計されたツールです。そのため,これらに蓄積されたデータを二次利用しようとすると,さまざまな課題に直面することがあります。
例えば,連載第10回・11回では,複数のデータセットを組み合わせて使用する方法をご紹介しました。その背景には,以下のような状況があります。
・特定の事象同士を正確に紐づけるために必要となる「日時データ」や「事象の発生理由に関する情報」などが電子カルテに登録されていない場合がある。
・電子カルテに事象に関するデータが登録されておらず,部門システムのデータを併用しなくてはならない場合がある。
そこで今回は,「電子カルテには登録されていないが,部門システムには登録されている」というケースに焦点を当て,複数のデータセットを組み合わせる際の工夫について解説します。なお,本記事では,IBM社製の電子カルテシステムを例に挙げて説明します。他メーカー製の電子カルテでは,機能や表現が異なる場合がありますので,各施設で使用されているシステムの仕様に応じて適宜読み替えてください。

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