特集 ルックスケアと作業療法—外見支援から広がる生活と社会参加
コラム:装具があってもおしゃれをあきらめない—当事者がつくった希望の1足
布施田 祥子
1,2,3
1株式会社LUYL
2一般社団法人NiCHI
3特定非営利活動法人ピープルデザイン研究所
pp.153
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540600020153
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私は出産後に血栓症と脳出血を併発し,左半身に麻痺が残り,下肢装具を使用する生活になりました.幼いころからファッションが好きで,中でも靴は100足近く集めるほど大好きでした.しかし突然,履きたい靴が自由に履けなくなりました.装具をつけることになったとき,「こんなにダサい靴しか履けないの?」と受け入れられず,泣いて拒否したことを覚えています.入院中もあきらめられず,片手でリボン結びを練習しながら,自宅から持ってきてもらったコンバースを履き続けました.
5年後に社会復帰したとき,また同じ壁に直面しました.久しぶりに服を選ぶワクワクはあるのに,靴は毎日同じスニーカー.靴の選択肢の少なさに,悔しさがこみ上げました.担当の作業療法士の先生に,「どうして福祉の世界は暗くてダサいままなの?」と不満を漏らすと,「ファッションの力で明るくしてよ.布施田さんならできる」と背中を押され,それが起業のきっかけになりました.
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