特集 災害支援と作業療法
コラム:日常生活を送りながら行う災害支援—被災県内における応援派遣の経験から
高多 真裕美
1
1医療法人社団浅ノ川金沢脳神経外科病院
pp.1107-1108
発行日 2025年9月15日
Published Date 2025/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590101107
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準備がない中での災害支援活動
2023年(令和5年)4月に石川県作業療法士会(以下,県士会)の災害対策委員会担当理事となり,大規模災害発生を想定したシミュレーション訓練(日本作業療法士協会主催)へ向けて安否確認ツールを作成し,11月には国際医療技術財団(Japan International Medical Technology Foundation:JIMTEF)による「JIMTEF災害医療研修アドバンスコース」を受講したが,心の中では「災害は起こらない」と思っていた.
しかし,2024年(令和6年)1月1日,自宅でおせち料理をつくっていたときに大きな揺れが2回起こった.外出中の家族と連絡をとりながら,職場の安否確認,石川JRAT(Japan Disaster Rehabilitation Assistance Team:日本災害リハビリテーション支援協会)のLINEグループに流れてくる情報確認,県士会の安否確認準備を行い,発災45分後に,会員に対して安否確認フォームへの回答を依頼した.
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