書評
—加藤寿宏,松島佳苗(編)—「—《標準理学療法学・作業療法学専門基礎分野》—人間発達学 第3版」
井上 和広
1
1北海道立子ども総合医療・療育センターリハビリテーション課
pp.698
発行日 2026年6月15日
Published Date 2026/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520600060698
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医学書院から発刊された『人間発達学 第3版』は,理学療法士や作業療法士をめざす学生のみならず現職者にとっても,発達の基礎を学ぶうえで欠かせない一冊です.本書は,従来の発達学の枠を超え,運動機能,認知機能,心理社会的機能の三つの視点から,人間の発達を多角的に解説しています.特に,発達のメカニズムを理解することに重点が置かれており,臨床における応用力を高める内容となっています.
本書の大きな特徴の一つは,発達過程の詳細な記述とその構成のわかりやすさです.例えば,乳児期から学齢期にかけての運動発達に関する章では,つかまり立ちから歩行獲得に至るプロセスを段階的に説明しており,発達の流れを縦断的かつ横断的に理解できるよう工夫されています.さらに,発達段階ごとの重要なマイルストーンが明確に示されており,臨床現場での評価や介入に役立つ実践的な知識が得られる点も魅力的です.

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