特集 不安定関節に対する理学療法
足関節 短腓骨筋
壇 順司
1
Junji DAN
1
1帝京大学福岡医療技術学部理学療法学科
キーワード:
前距腓靱帯損傷
,
ATFL損傷
,
慢性足関節不安定症
,
CAI
,
神経筋制御
,
短腓骨筋トレーニング
,
バランス機能改善
Keyword:
前距腓靱帯損傷
,
ATFL損傷
,
慢性足関節不安定症
,
CAI
,
神経筋制御
,
短腓骨筋トレーニング
,
バランス機能改善
pp.1061-1068
発行日 2025年9月15日
Published Date 2025/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590091061
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
●前距腓靱帯(anterior talofibular ligament:ATFL)の損傷は足関節損傷のなかで最も多く,適切な理学療法が行われない場合,慢性足関節不安定症(chronic ankle instability:CAI)へ移行するリスクが高い.CAIは関節の不安定性,疼痛,筋力低下,動的バランス機能の低下を引き起こす
●ATFLは腓骨と距骨を結ぶ靱帯であり,その形態によって損傷時の影響が異なる.特に上部線維の損傷は,関節の不安定性を顕著に増大させる
●短腓骨筋の強化はCAIの改善に重要であり,バランス機能や動的姿勢制御の向上に寄与する.適切なトレーニングにより,重心動揺の制御が最適化され,足関節の安定性向上が期待される

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.