Japanese
English
Lecture
変形性足関節症の病態と治療
Pathology and Treatment of Osteoarthritis of the Ankle
神崎 至幸
1
,
黒田 良祐
1
Noriyuki KANZAKI
1
,
Ryosuke KURODA
1
1神戸大学大学院医学研究科整形外科学分野
1Department of Orthopaedic Surgery, Kobe University Graduate School of Medicine
キーワード:
足関節
,
ankle joint
,
変形性関節症
,
osteoarthritis
,
OA
Keyword:
足関節
,
ankle joint
,
変形性関節症
,
osteoarthritis
,
OA
pp.877-881
発行日 2026年7月25日
Published Date 2026/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330610070877
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病態
変形性足関節症(osteoarthritis:OA)は大きく一次性と二次性に分けられ,骨折などの外傷や関節リウマチや血友病など何らかの原因疾患を有するものを二次性,それらの明らかな原因疾患を有さないものを一次性と定義している1).欧米では二次性の割合が90%以上で,その中でも外傷後の割合が70%以上といわれている.一方で,栃木ら2)の報告によれば,わが国での一次性の割合は28%と比較的多く,その原因に先天的な関節形成不全(内反変形や前方かぶり不足)が関与している可能性を示唆している.
二次性OAの原因として最も頻度が高いと思われるのが,内反捻挫による足関節外側靱帯損傷である.一般的に足関節外側靱帯損傷後の20〜40%に慢性足関節外側不安定症が残存するといわれている.そうなると繰り返しの捻挫時や通常動作中でも異常な関節運動に伴う過大な軟骨負荷が生じることになる.その状態が長期的に継続することによりOAが発症すると考えられている.

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