特集 エビデンスと実践知から探る 腰部脊柱管狭窄症診療の最適解
緒言
矢吹 省司
1
Shoji YABUKI
1
1福島県立医科大学保健科学部
pp.109
発行日 2026年2月25日
Published Date 2026/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330610020109
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腰部脊柱管狭窄症は,神経性間欠跛行を特徴とする脊椎疾患であり,高齢者の脊椎疾患としては最も診療する機会の多い疾患の1つである.病態,診断,および治療において,わかってきた部分も多いが,まだ不明な点もあり,時に診断・治療で悩むこともあるのではないかと思われる.今回の特集では,それらの疑問や悩みの解消に資する内容を目指した.
疫学,病態,診断,および自然経過の論文から,腰部脊柱管狭窄症とはどんな疾患なのかを改めて理解していただきたい.その病態や症状に対する治療に関して,保存療法では,薬物療法,リハビリテーション治療,そしてブロック療法について,また手術療法では,除圧術(低侵襲手術を含む)と低侵襲固定術について,さらに保存療法と手術療法における費用対効果についても記載していただいた.腰部脊柱管狭窄症は,直接命にかかわる疾患ではないが,ロコモティブシンドロームを引き起こし,QOLを低下させる.患者さんの症状の重症度や生活への支障度に応じて,適切な治療法を選択する必要がある.

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