増大号 超音波検査のパニック所見—いま知りたい、チェックポイントと緊急性
7章 腹部エコー領域:準緊急所見
腸管虚血
林 健太郎
1
1藤枝市立総合病院超音波科
キーワード:
腸管虚血
,
虚血性腸炎
,
非閉塞性腸間膜虚血
,
NOMI
Keyword:
腸管虚血
,
虚血性腸炎
,
非閉塞性腸間膜虚血
,
NOMI
pp.442-447
発行日 2026年4月15日
Published Date 2026/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200700040442
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はじめに
腸管虚血のなかには,診断の遅れが生命予後に直結する極めて重篤な病態が存在する.原因として,腸間膜動脈塞栓症・血栓症,腸間膜静脈血栓症,大腸虚血(虚血性腸炎),非閉塞性腸間膜虚血(non-occlusive mesenteric ischemia:NOMI)などが挙げられる.
超音波検査は非侵襲的でベッドサイドでも施行可能なモダリティであり,初期診療における評価に不可欠なツールである.腸管虚血の診断においても,特徴的な腸管壁の変化を描出することで早期診断の重要な手掛かりとなる.
本稿では,日常診療で比較的多く遭遇する“虚血性腸炎”と,頻度は低いものの診断遅延により致死的となる“NOMI”の2つを取り上げる.両者について病態生理を踏まえつつ,特徴的な超音波所見と,早急に主治医へ報告すべき所見を解説する.
*本論文中,[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2029年4月30日まで).

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