増大号 超実践! 病理で迫るがんゲノム医療—検査から治療まで
7章 Q&A,トラブルシューティング,困ったときの…
がんゲノム医療に関して多い問い合わせはなんですか?
須賀 淳子
1,2
1京都大学医学部附属病院がんセンターがんゲノム医療部
2現 京都橘大学健康科学部臨床検査学科
キーワード:
がんゲノム医療
,
問い合わせ
,
がん相談支援センター
Keyword:
がんゲノム医療
,
問い合わせ
,
がん相談支援センター
pp.1219-1220
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690101219
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はじめに
2019年6月にがん遺伝子パネル(comprehensive genomic profiling:CGP)検査が保険適用となり,保険診療のもとでがんゲノム医療が受けられるようになった.これに伴い,患者や非がんゲノム医療施設のスタッフ,さらにはがんゲノム医療施設のスタッフから,CGP検査の種類や検査が受けられる施設,検査結果に基づく治療など,さまざまな問い合わせが関係部署に寄せられるようになった.また,2025年3月には造血器腫瘍のCGP検査が保険適用となり,固形腫瘍だけでなく造血器腫瘍に関する問い合わせも今後増加することが予想される.
本稿では,固形腫瘍のCGP検査に関する問い合わせ内容や,対応部署・担当者について筆者の経験を基に述べる.
京都大学医学部附属病院(以下,当院)におけるがんゲノム医療に関する問い合わせは,院内・他院問わず,まず,がん相談支援センターや地域医療連携室で対応いただいている.しかし,専門的な知識が必要な場合は,がんゲノム医療部のがんゲノム医療コーディネーターや腫瘍内科のがんゲノム担当医が対応している(図1).
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