今月の特集2 臨床化学検査の再測定について考える
扉
大川 龍之介
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1東京科学大学大学院医歯学総合研究科
pp.867
発行日 2025年8月15日
Published Date 2025/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690080867
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臨床化学検査において,分析装置または検体由来の過誤の発見には,再検査(再測定)が不可欠です.検査施設の多様性故に,再検査の基準は各施設で個別に設定される必要があります.しかし,再検査に関する統一的なガイドラインがないため,「どのように基準を設定すべきか」「どのようなシステムが存在するか」「それが実際にどのように役立つか」といった疑問を抱える方が少なくありません.
実際,第63回日本臨床化学会年次学術集会のシンポジウム5「臨床化学検査の再検査について考える」では,立ち見が出るほどの盛況ぶりでした.これは,臨床化学検査に携わる多くの専門家が,このテーマに強い関心を寄せていることの証といえるでしょう.
そこで本特集では,「臨床化学検査の再測定について考える」と題し,これらの疑問に深く切り込むべく,各専門の先生にご執筆いただきました.本特集が,日々の検査業務の一助になれば幸いです.

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