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今月の特集2 感染性心内膜炎
培養陰性感染性心内膜炎の検査室診断
The laboratory diagnosis of culture-negative endocarditis
山根 拓
1
,
荻原 真二
2
1信州大学医学部附属病院臨床検査部
2東邦大学医療センター大森病院臨床検査部
キーワード:
Duke-ISCVID基準
,
血液培養陰性感染性心内膜炎
,
BCNE
,
PCR検査
,
次世代シークエンス
,
16SリボソームRNA遺伝子
,
16S rRNA遺伝子
Keyword:
Duke-ISCVID基準
,
血液培養陰性感染性心内膜炎
,
BCNE
,
PCR検査
,
次世代シークエンス
,
16SリボソームRNA遺伝子
,
16S rRNA遺伝子
pp.268-273
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690030268
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Point
●血液培養陰性感染性心内膜炎(BCNE)は工業先進国での感染性心内膜炎(IE)のおよそ10%で存在し,IEの診断に難渋する原因となっている.
●Duke-ISCVID診断基準では新たに培養以外に血清学的検査と遺伝子学的検査による微生物の存在を証明する方法が追記され,わが国では遺伝子学的検査を中心に活用されつつある.
●遺伝子学的検査は操作が簡便なPCRと高精度な次世代シークエンスがあり,微生物の同定や薬剤感受性の推定が可能である.
●菌種同定に使用する遺伝子学的検査は保険適用外であり,適応となる症例の見極めが重要である.

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