事例から学ぶ 検査室の経営管理に必要な知識・8【最終回】
医療需要の変化と今後の戦略—医療DX令和ビジョン2030年後の臨床検査技師
本間 裕一
1
1横浜市医療局病院経営本部脳卒中・神経脊椎センター検査部
pp.100-105
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690010100
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
皆さまは,2025年問題,2040年問題といったことを見聞きしたことがあると思われます.この号が発売されるのはまさしく2025年問題の真っただ中と思われます.2025年問題とは,団塊の世代(戦後の第一次ベビーブーム時に生まれた世代)が後期高齢者(75歳以上)となり,国民の約5人に1人が後期高齢者となることで起こりうる問題の総称です.また,2040年問題とは,団塊の世代の子どもたちが65歳以上となり,現役世代が急減し,社会保障費の増大や人材の不足が起こる問題です.これからの社会的な背景を踏まえ,私たち臨床検査技師を取り巻く環境はどのように変化し,そしてどのような対応を迫られていくのでしょうか.今回は今までの経験と医業経営コンサルタントとしての視点を基に,これからの各施設での対応について私見を交え,お話します.今後の事業計画など,検査室の将来構想を考えるうえで参考になればと思います.
Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.