今月の臨床 月経困難症と子宮内膜症―病態・管理法の最新知見
子宮内膜症の治療方針決定のための診断プロセス
MRI所見の診かた
吉田 加奈子
1
,
竹内 麻由美
2
,
岩佐 武
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部産科婦人科学分野
2徳島大学医学部放射線科
キーワード:
子宮内膜症性囊胞
,
深部子宮内膜症
,
MRI診断
Keyword:
子宮内膜症性囊胞
,
深部子宮内膜症
,
MRI診断
pp.624-629
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790070624
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●卵巣子宮内膜症性囊胞は,典型例ではMRIのT1強調像で高信号,T2強調像で低信号(shading)を示す.
●T2強調像で低信号を示す線維化や癒着が,子宮後壁,ダグラス窩,腸管などに認められる場合,深部子宮内膜症が疑われる.
●造影検査(ダイナミックMRI,サブトラクション画像),脂肪抑制像,磁化率強調像,拡散強調像などを活用し,悪性腫瘍や成熟奇形腫などとの鑑別診断を行うことで診断精度が向上する.

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