合併増大号 今月の臨床 みんなで診る更年期からの女性の健康―多彩なアプローチを知ろう
他診療科・職種から婦人科医へのアドバイス
泌尿器科医からのアドバイス―女性下部尿路症状を訴える患者をどのように診察するか?
𠮷澤 剛
1
,
髙橋 悟
1
1日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
キーワード:
下部尿路症状
,
過活動膀胱
,
腹圧性尿失禁
,
骨盤臓器脱
Keyword:
下部尿路症状
,
過活動膀胱
,
腹圧性尿失禁
,
骨盤臓器脱
pp.64-69
発行日 2025年1月10日
Published Date 2025/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790010064
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●中高年女性の下部尿路症状の発生には,妊娠,出産,更年期ならびに閉経(エストロゲン欠乏),加齢などが関与している.
●過活動膀胱にはβ3作動薬や抗コリン薬が有効だが,難治性過活動膀胱の場合には両薬剤の併用療法,ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法,仙骨神経刺激療法を考慮して専門医へ紹介する.
●腹圧性尿失禁やβ3作動薬,抗コリン薬が無効な混合性尿失禁には骨盤底筋体操を指導し,効果がなければ専門医へ紹介(手術を検討)する.
●骨盤臓器脱は高頻度に下部尿路症状(蓄尿症状,排尿・排尿後症状)を伴うが,手術によって改善することが多い1).
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