Shouldice法

Shouldice repair

【ポイント】

◆術中神経の確認を確実に行う．腸骨下腹神経は温存し，腸骨鼠径神経は修復の邪魔になる場合はできるだけ中枢・末梢側まで剝離し，結紮の後切離・摘出する．陰部大腿神経陰部枝は挙睾筋と一括して2重結紮切離する．

◆尾側の挙睾筋は結紮後離断し，外側部分は内鼠径輪の外側化に使用し，内側部分は睾丸下垂の予防のため外腹斜筋腱膜閉鎖時に同時に縫い込む．

◆後壁補強は頭側組織に腹直筋と内腹斜筋を，尾側組織は横筋筋膜・鼠径靱帯・外腹斜筋腱膜の背側縁を用いて4層で縫合する．