連載 アーキテクチャー×マネジメント・133
阪和病院 阪和記念病院
松村 泰孝
1
1株式会社東畑建築事務所
pp.90-95
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038523770850020090
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■病院を取り巻く環境/建て替えの背景
医療法人錦秀会は,大阪市の南部に特性の異なる阪和病院,阪和記念病院,阪和住吉総合病院,阪和第二病院の4病院(計913床)を運営していた(図1).2011年に移転先となる計画地の土地を入手し長きに渡り集約移転の計画を行ってきた.計画途中に新型コロナウイルス感染症が流行し,民間では初めてのコロナ専門病院(阪和第二病院)を開設した.感染症に対する病院の在り方が大きく変わった時期でもあり,913床もの規模を1病院で運営することによるパンデミック時のリスク回避,病期という時間軸に応じたベストな治療を提供するために性格の異なる2病院で運用ができないかという法人の考えと,独立行政法人福祉医療機構(WAM)の融資規定が500床未満までだったこともあり,大阪府・大阪市各関係課と協議を重ね,「慢性期療養病床」の阪和病院(432床)と「急性期病床,回復期病床とポストアキュート療養病床」の阪和記念病院(481床)に集約し,1法人で1敷地に2病院1棟の形態とする計913床の病院が実現した(図2).

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