増大特集 ワクチン開発
Ⅹ.サポート機関(医薬基盤・健康・栄養研究所)
医薬基盤・健康・栄養研究所霊長類医科学研究センターの目指すワクチン開発への貢献
保富 康宏
1
Yasutomi Yasuhiro
1
1医薬基盤・健康・栄養研究所霊長類医科学研究センター
キーワード:
霊長類
,
ワクチン
,
パンデミック
Keyword:
霊長類
,
ワクチン
,
パンデミック
pp.520-521
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760050520
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
2019年後半から散発的に中国で報告される呼吸器感染症は2020年に入るとわれわれにも身近になり,瞬く間に世界的に広がるパンデミックとなった。病原体はSARS-CoV-2と呼ばれ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)として歴史に残ることとなった。過去のSARSやMERSの事例からこのようなパンデミックになるかどうかは不明であったが,そのような危惧を最初に持つことそのものがまちがいであると考えるべきだと,COVID-19がわれわれに教えた。感染症が勃発した場合,国外であっても即時の対応姿勢をとることが必要である。本稿においては現在までに医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBN)がCOVID-19にどのように対応したか,また,今後に対してどのように望むのかについて述べる。
Copyright © 2025, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.