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丸細胞型尿細管上皮細胞の形態学的鑑別ポイントと臨床的意義
横山 貴
1
1新潟医療福祉大学医療技術学部臨床技術学科
pp.334-337
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540030334
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はじめに
丸細胞型尿細管上皮細胞(以下,丸細胞型)は,小型で円形の形態を呈する新規の尿細管上皮細胞である1).その形態は深層の扁平上皮細胞やほかの小型円形細胞と類似しており,形態学的鑑別が困難な場合がある.免疫細胞化学染色においては,近位尿細管マーカーであるGGT-1,CD13,および未分化マーカーであるPAX2に陽性を示すことから,近位尿細管への分化を示唆する再生性尿細管上皮細胞である可能性が指摘されている2).健常者の尿中においても,78検体中66検体(85%)で丸細胞型が認められるが,いずれも5個/WF未満と少数であることが確認されている3).一方,末期腎不全患者では丸細胞型の出現頻度が高く,さらに糖尿病患者においては,丸細胞型が多く認められる群で透析導入に至る症例が有意に多いことが報告されている2).
本稿では,糖尿病患者22名を対象に,丸細胞型の形態学的特徴,染色性,デジタルイメージングソフトウエアを用いた輝度および色相解析,ならびにその臨床的意義について検討し,新たな知見を報告する.

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