あとがき・次号予告

　先日，DMAT（災害派遣医療チーム）隊員として，令和6年度大規模地震時医療活動訓練に参加しました．東京都でマグニチュード7.3の地震が発生した想定で，都庁に災害対策本部が設けられ，われわれの施設は医療対策拠点として，日本全国から参集するDMATチームの受け入れと地域医療施設の被災状況からDMAT派遣や東京都へのライフライン確保の要請を行う訓練を行いました．

　私が日本DMAT隊員になってから数年が経過しましたが，災害対策拠点の活動は実地も含めて初めての経験であり，未経験の仕事に四苦八苦しながらも，インストラクターの先生にご指導いただき，有意義な経験をさせていただきました．災害時の仕事はいつもの業務と異なり，難しい局面もありますが，訓練によって備えておくことはできます．臨床検査も同様で，専門外のことにも興味を持ち学んでおくことが今後の糧になることも多く，そういった意味でも本誌を役立ててもらえれば幸いです．