ここまで進んだ! びまん性肺疾患の診断と治療 特発性間質性肺炎の分類と診断・治療
間質性肺炎に対する呼吸リハビテーション
近藤 康博
1
,
渡邉 文子
,
谷口 博之
1公立陶生病院 呼吸器・アレルギー疾患内科
キーワード:
運動療法
,
酸素飽和度測定
,
酸素吸入療法
,
生体機能モニタリング
,
酸素欠乏
,
EBM
,
呼吸理学療法
,
肺炎-間質性
Keyword:
Hypoxia
,
Exercise Therapy
,
Oxygen Inhalation Therapy
,
Oximetry
,
Monitoring, Physiologic
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Evidence-Based Medicine
pp.243-247
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016110042
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間質性肺炎では,呼吸困難や身体機能の低下・失調(ディコンディショニング),骨格筋機能障害などの障害をきたす.呼吸リハビリテーションは,病状が比較的安定し,合併症がコントロールされている症例がよい適応である.間質性肺炎で呼吸リハビリテーションの際に運動時の低酸素血症が顕著な場合は,経皮酸素飽和度をモニターのもと酸素吸入を考慮する.間質性肺炎における呼吸リハビリテーションは,運動耐容能,呼吸困難,健康関連QOLの改善に有効である.間質性肺炎における呼吸リハビリテーションの適切な患者選択基準や,半年以上の長期効果は明確ではなく,今後の課題である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016