特集 「測りすぎ」評価からの脱却—看護の魅力に学生が気づける学びをどう支えるか
扉
pp.533
発行日 2025年10月25日
Published Date 2025/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660050533
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今、看護教育のみならず、教育全体における評価は転換点にあります。2025年7月、文部科学省・中央教育審議会(教育課程企画特別 部会)では、次期学習指導要領に向けた学習評価の見直しが議論され、「学びに向かう力・人間性等」(主体的に学習に取り組む態度)を各教科の評定には反映させず、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」の観点を中心とする方向性が示されました。
得点中心の「測りすぎ」評価だけでは、複雑化する看護現場で求められる実践力や態度を十分に見取りづらく、状況に応じて知識を統合・適用・転移する力を、パフォーマンス課題や省察を核とする形成的評価によって多面的に捉える設計が求められます。

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