特集 内科医のための整形フィジカル 虎の巻—脱・“とりあえず”整形外科に紹介
特集にあたって
鈴木 智晴
1
,
梶原 知巳
1,2
1浦添総合病院病院総合内科
2浦添総合病院スポーツ医学診療センター
pp.548-549
発行日 2026年4月10日
Published Date 2026/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990630050548
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わが国の人口の高齢化に伴い,多疾患併存状態にある患者さんは少なくありません.多疾患併存には運動器疾患も含まれ,内科医も整形領域についての相談を患者さんから受けることが多いと思います.ただ,内科をメインで診てこられた先生のなかには,運動器の診察に苦手意識がある方もいるかもしれません(企画の鈴木もその一人です!).医学部教育,卒後教育ともに,運動器診療の基本的な考え方や体系的な運動器フィジカルアセスメントについて学ぶ機会は世界的に乏しいのが現状です.多忙を極める臨床医にとって,その学びの空白を埋める時間を捻出することは容易ではありません.しかし一方で,肩こり,腰痛,関節痛の有訴者は国民生活基礎調査でも常に上位を占めており,プライマリ・ケアの現場において,今後ますます運動器の愁訴で受診される患者さんの増加が見込まれます.運動器の不調は日常生活動作(ADL)の低下に直結し,フレイルの進行や内科疾患の管理悪化にもつながるため,内科医が早期に介入し,適切な診断と初期対応を行うことの意義はきわめて大きいと考えます.
そこで,本特集では運動器疾患の“この疾患ならこのフィジカル”という視点を明確にし,内科医が的確に運動器疾患を診るために必要な“運動器フィジカル”を,動画付きで視覚的にわかりやすくご紹介できるよう努めました.

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