特集 スクリーニング血液検査の素朴な“?”から始める“深み”のある日常診療
生化学検査
お酒を飲んでいないのにγ-GT(GGT)だけ高値の場合はどうしたらいい?
樹下 暁里
1,2
,
大塚 勇輝
1,3
,
増田 陽平
1,3
1岡山大学病院総合内科・総合診療科
2岡山大学病院卒後臨床研修センター
3岡山大学学術研究院医歯薬学域総合内科学
キーワード:
γ-グルタミルトランスペプチダーゼ
,
γ-GT
,
GGT
,
健診異常
,
肝胆道系酵素
Keyword:
γ-グルタミルトランスペプチダーゼ
,
γ-GT
,
GGT
,
健診異常
,
肝胆道系酵素
pp.644-647
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620050644
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GT,GGT)は肝細胞に多く蓄えられており,肝臓や胆道が障害される病態の際にほかの肝胆道系の酵素とともに上昇する.
◎大量飲酒に加え,糖尿病,心筋梗塞,メタボリックシンドローム,Basedow病,特定の抗痙攣薬などの薬剤使用などでもGGTが単独で上昇することがある.
◎GGT単独での上昇であっても肝胆道系疾患の場合もあり,必要に応じた広い視点で生化学検査と画像診断から総合的な判断が求められる.

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.