特集 DNP(Doctor of Nursing Practice)が未来を切り拓く—「研究」と「実践」をつなぐ高度実践看護師の新たなチャレンジ
扉
榎戸 文子
1,2
,
佐藤 直子
3
,
松本 佐知子
4,5
,
井出 由美
6,7
1医療法人社団草思会錦糸町クボタクリニック
2国立研究開発法人国立成育医療研究センター成育こどもシンクタンク
3聖路加国際大学大学院看護学研究科
4日本赤十字看護大学さいたま看護学部
5日本赤十字看護大学大学院看護学研究科
6昭和医科大学大学院保健医療学研究科
7昭和医科大学病院総合周産期母子医療センター新生児部門
pp.236-237
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002283700580030236
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DNP(Doctor of Nursing Practice)は,現場の課題を解決に導くために,エビデンスを実践に効果的に導入してケアの質を改善するプロジェクトを行います。研究者として,そして高度実践看護師として,現場の状況を的確に分析し,課題解決に適したエビデンスを探索・吟味していきます。そして,さまざまなステークホルダーを巻き込み,エビデンスを現場に実装するための戦略を丁寧に検討していきます。あわせて,エビデンスそのものの効果と同時に,実装に用いた戦略の効果を科学的に評価し,課題解決に向け,ケアの質を改善する活動を行っていきます。
研究によって得られたエビデンスをどのように実践に活かしていくのか,エビデンスをどのように現場に実装し根づかせていくのか,というエビデンスの実装に関心が高まる近年,DNPの存在意義はより一層大きくなってきていると思われます。そこで今回,エビデンスを実践に活用し,ケアの質を改善する高度実践看護師の新たなチャレンジとして,本特集を企画しました。

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