Derm.2025
色について
高橋 岳浩
1
1東北大学病院皮膚科
pp.34
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730790050034
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最近小学校に上がった息子から,色というのは何種類あるのかという質問を受けた.
もちろん,赤・橙・黄・緑・青・藍・紫,という虹の七色を言うこともできるが,日本には小豆色,萌葱色,翡翠色,紺青,などといった古来伝統の色彩の呼称も多数あり,それぞれの国や民族においてさまざまな色のニュアンスを表現する言葉があることと思う.論文執筆などにおいてはillustratorなどを使うこともあり6桁のカラーコードを使うこともあるが,「#000000」(黒)から「#ffffff」(白)まで1,677万7,216色表現できるようだ.結局は無限の連続スペクトラムである光を有限の数の言葉やコードで表現することは不可能ではあり,最初の質問の答えは無限,が正解なのだろうと思う.
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