画像診断 38巻1号 (2017年12月)

特集 腹部感染症の画像診断update

序説 吉満 研吾

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複雑性腹腔内感染症の治療においては,インターベンショナルラジオロジーなどによるソースコントロールが根治的治療の基本である.薬剤耐性菌による腹腔内感染症が増加傾向にあり,今後の動向に注意が必要である.さらに,ディフィシル菌感染症の診断・治療は進歩しているが,新たな診断手法や治療薬は適切に用いることが求められる.

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各病原体による肝感染症の基本的疾患知識と,画像診断の意義や画像所見を中心に解説する.また,昨今の免疫療法・化学療法の発展に伴い増加する免疫不全患者の肝感染症について,放射線科医が知っておくべき最新の知見について概説する.

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胆道感染症として急性胆嚢炎,急性胆管炎,bilomaについて概説する.近年,検査,治療手技の進歩により市中感染だけでなく,医原性の胆嚢炎,胆管炎,bilomaを認めるようになってきた.2013年に急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン(TG13)が発表され,診断基準,重症度基準が統一された.胆道感染症において画像所見は重要であり診断に直結するため,診療ガイドラインの内容とともに画像所見を理解する必要がある.

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急性腎盂腎炎は通常,画像診断を必要としない.抗生剤に対する反応が不良な場合に初めて画像診断の適応となり,腎機能が許せば造影CTが望ましい.膿瘍形成などの合併症や,気腫性腎盂腎炎のような緊急処置を要する疾患を正確に拾い上げるとともに,感染の原因となる器質的疾患にも着目する必要がある.

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昨今の医療状況,社会状況の変化に伴い,腸管や腹腔の感染症の実態にも変化がみられる.正確な画像診断および適切な治療を行うためには,それらの疾患について認識し,理解しておくことが重要である.虫垂炎,大腸憩室炎を中心に述べる.

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日常診療において胸部は腫瘍性病変との鑑別に苦慮する機会が非常に多いが,腹部はそのような機会はさほど多くない.むしろ,感染症との鑑別が問題となる臓器,領域自体が非常に限られる.例えば膵・脾・副腎といった感染症が生じること自体が稀な臓器においてはこの鑑別が問題になること自体が少ない.上記の鑑別が問題となるのは,感染が生じる機会の多い,肝,胆嚢,腎,膀胱,消化管,女性生殖器,腹膜の病変に限られるので,まず,これらの病変を全体的に概説する.

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すとらびすむす

小さな頃の想い出 今井 裕

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症例は60歳台,男性.受診1年前に左手掌に木片が刺さり受傷した.3か月前に左示指の腫脹に対し,抗菌薬を投与されるも示指MP関節痛が持続するため,関節リウマチを疑い精査となった.血液検査上は炎症所見なく,RF因子および抗CCP抗体陰性であった.身体所見では左示指のDIP・PIP関節に伸展制限を認め,MP関節では手掌側に著明な腫脹を認めた.

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癒着胎盤のdark bandですが,T2強調像のみの評価だとflow voidなのか,フィブリンやその他のものなのかわかりにくい場合があります.T2*強調像やFIESTAなど他のシーケンスの追加は有用でしょうか? 他に有用な鑑別法があれば教えてください. ポリープ状子宮内膜症(polypoid endometriosis)が内膜症性嚢胞から発生した場合の画像所見や鑑別のポイントについて教えてください.

Picked-up Knowledge from Foreign Journals

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心拍出率低下例で,シネMRを用いた長軸での左室評価は全病死における独立因子である 左房の線維脂肪リモデリングの非侵襲性バイオマーカーとしての心臓MRストレイン 心房細動における血流coded心臓MRを用いた左房圧と左心耳emptyingとの関係

CASE OF THE MONTH

Case of January 渡邊 宏剛 , 石井 士朗
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8歳,女児.主訴:腹痛. 現病歴:2か月前から3〜4日ほど続く腹痛を繰り返しており受診した.発熱なし,体重減少あり,左上腹部に腫瘤を蝕知する. 既往歴・家族歴:特記事項なし. 生活歴:父,母,妹(生後10か月)との4人暮らし. 検査:血液生化学,血算に特記事項なし. 腹部CTを施行(図1).考えられる疾患は何か?

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70歳台,女性. 主訴:右頬部腫瘤. 現病歴:2か月前にデイサービスの職員が右頬部腫瘤に気づく.近医を受診し,精査目的に当院耳鼻咽喉科へ紹介された. 既往歴:21年前より高血圧,15年前より糖尿病,6年前より認知症にて他院で治療中である. 理学的所見:右頬部に弾性硬の腫瘤を触知する.自発痛,圧痛はない.頸部リンパ節を触知しない. 受診時の主な血液検査所見:赤血球395×104/μl,Hb 12.3g/dl,白血球3200/μl,CRP<0.03mg/dl. 頭頸部のMRIのT1強調像,T2強調像,造影T1強調像,造影後脂肪抑制T1強調冠状断像(図1)を示す.最も考えられる診断は何か?

他科のエキスパートにお尋ねします−ここを教えていただけますか?

骨軟部編 金子 康仁 , 野崎 太希
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脊柱管狭窄症の術前および術後の画像診断で,臨床的に特に重視される事項および今後評価できるようになるとよい点があれば教えてください. 脊椎の手術ではminimal inva­sive surgery(MIS)あるいはmini­mally invasive spine stabili­zation(MISt)が近年施行されるようになってきていますが,どのような手術をされているのか教えてください.また,術後の画像診断ではどのようなことを特に評価されるかも,併せて教えてください. 成人脊柱変形の手術ではバランスの評価が重要だとされますが,術前に重視される画像所見や計測値について教えてください.

General Radiology診断演習

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1か月前から続く発熱で前医受診.CTで卵巣腫大・腹水・腹膜肥厚あり,CA125が著明な高値であったため卵巣癌もしくは原発不明癌が疑われ当院へ紹介となり,骨盤MRIが施行された.既往歴は特になし.2G2P.血液生化学所見:WBC 6600/μl,LDH 279U/l↑,Alb 3.0g/dl↓,CRP 6.65mg/dl↑,CA19-9 51.8U/ml↑,CA125 1195U/ml↑,NSE 38.3U/ml↑,sIL-2R 3956U/ml↑,CEA 1.2ng/ml,AFP 2.7ng/ml,HIV(−).腹水細胞診は陰性で抗酸菌は検出されず.

Refresher Course

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髄膜腫の硬さはT2強調像での信号強度と逆相関するとされ,水や線維組織の量が影響すると考えられている.筆者は細胞密度も硬さに影響すると考え,拡散強調像,拡散テンソル画像を用いた検討を行ったが,結果としてT2強調像での信号強度がより強く相関した.近年ではMRエラストグラフィを用いた硬度予測の報告があり,T2強調像よりも有用と考えられている.

New Horizon of Radiology

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PET/MR一体型装置はPETとMRIを同時に収集できる唯一のモダリティであり,精度の高い融合画像を得ることができる.PET/CTと比した優位性は限定的であるとの報告が多いが,同時収集による有用性はいまだに解明されていない.本稿では装置の概略を述べるとともに,臨床例を通じてその有用性を解説する.

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38巻1号 (2017年12月)
電子版ISSN:2432-1281 印刷版ISSN:0285-0524 学研メディカル秀潤社

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