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第5土曜特集 がん医療の最前線 臨床と研究の共創
がんの医療体制
医療の場での人工知能
-――効率の向上,公平性の確保,そして共感の回復
Artificial intelligence in medical settings
――Improving efficiency, ensuring fairness, and restoring empathy
中村 祐輔
1
Yusuke NAKAMURA
1
1医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBN)理事長
キーワード:
診断補助
,
遠隔モニタリング
,
個別化医療
,
業務負担軽減
,
患者中心医療
Keyword:
診断補助
,
遠隔モニタリング
,
個別化医療
,
業務負担軽減
,
患者中心医療
pp.892-896
発行日 2026年5月30日
Published Date 2026/5/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297090892
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- 参考文献 Reference
人工知能(AI)は医療分野においても急速に発展し,診断,治療,慢性疾患管理などの医療の質の向上や医療従事者の業務負担軽減に大きく貢献しつつある.AIは認知バイアスを低減することで診断エラーや遅れを低減し,画像診断や病理診断の精度と迅速性を向上させる.また,薬理ゲノミクスと臨床データを統合した意思決定支援により,より安全で適切な治療選択が可能となる.慢性疾患管理では,AI搭載ウェアラブルデバイスによる継続的モニタリングが心房細動などの早期発見を実現し,脳卒中や長期障害のリスク低減に寄与する.さらに,AI主導の創薬や個別化医療も進展している.一方で,データの質,プライバシー,公平性,説明可能性といった課題は依然として重要である.AIは医療従事者に取って代わる存在ではなく,倫理的かつ責任ある活用を通じて,人間中心で共感に満ちた医療を支える不可欠なパートナーとなる.

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