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特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅱ.新生児編
(1)出生時〔蘇生〕
106.新生児仮死:新生児低酸素性虚血性脳症の留意点
柴崎 淳
1
Jun Shibasaki
1
1神奈川県立こども医療センター新生児科
キーワード:
新生児仮死
,
低酸素性虚血性脳症
Keyword:
新生児仮死
,
低酸素性虚血性脳症
pp.350-352
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002922
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はじめに
周産期の仮死に引き続いて起きる低酸素性虚血性脳症(hypoxic-ischemic encephalopathy:HIE)は,生命予後と神経学的予後を大きく左右する重要な病態であり,出生直後からの迅速かつ体系的な対応が不可欠である。中等度から重度HIEに対する全身低体温療法は,現在確立された唯一の神経保護療法であり,その有効性は出生後6時間以内に開始することが求められる1)。この時間的制約のため,初期対応,適応の判断,搬送の各段階での遅延をいかに回避するかが臨床上の重要課題となる。ただし,全身状態の安定は低体温療法の早期開始よりも予後に大きく影響するため,まずは全身状態を安定させてから搬送,冷却開始することが原則となる。

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