Japanese
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特集 関係性(つながり)の神経基盤と精神病理—社会性の醸成と愛着・共感
【親子・家族の関係とその破綻】
ペットへの愛着とペットロスの病理
Attachment to Pets and the Pathology of Pet Loss
坂口 幸弘
1
Yukihiro Sakaguchi
1
1関西学院大学人間福祉学部
1School of Human Welfare Studies, Kwansei Gakuin University
キーワード:
ペットへの愛着
,
attachment to pets
,
ペットロス
,
pet loss
,
公認されない悲嘆
,
disenfranchised grief
Keyword:
ペットへの愛着
,
attachment to pets
,
ペットロス
,
pet loss
,
公認されない悲嘆
,
disenfranchised grief
pp.1249-1254
発行日 2026年9月15日
Published Date 2026/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680091249
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抄録
現代日本ではペットの家族化が進み,ペットは単なる愛玩動物ではなく伴侶動物としても捉えられ,飼い主との間に強い愛着が形成されている。ただし,ペット所有やペットへの強い愛着が良好な精神的健康と結びつくという一貫した根拠は得られていない。ペットロスは1990年代以降注目され,人との死別と同様に深刻な悲嘆反応を引き起こすことが示されている。ICD-11およびDSM-5-TRにおける遷延性悲嘆症はペットロスには適用されないものの,実際には該当しうる症状を示す者が一定数存在する。ペットの死に伴う悲嘆の程度には,愛着の強さや質,突然の予期せぬ死,安楽死の選択に伴う葛藤,不適応的な認知的情動調整方略などが影響するとされる。また,ペットとの死別はその重大性が社会的に認知されにくく,公認されない悲嘆の1つとされてきた。ペットロスを看過できない喪失体験として位置づけ,体験者のリスクや支援ニーズを適切に評価し,必要に応じた支援を行うことが求められる。

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