解説
皮膚マイクロバイオームの基礎
片岡 晃希
1
,
中島 沙恵子
1,2
1京都大学大学院医学研究科皮膚科学
2京都大学大学院医学研究科炎症性皮膚疾患創薬講座
キーワード:
microbiome
,
host-microbe interactions
,
dysbiosis
Keyword:
microbiome
,
host-microbe interactions
,
dysbiosis
pp.70-77
発行日 2026年7月28日
Published Date 2026/7/28
DOI https://doi.org/10.69337/D202607-101-11
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ヒトの体内には多くの常在微生物が存在し,微生物叢(マイクロバイオーム)を形成している.マイクロバイオームは細菌,真菌,ウイルス,古細菌などから構成され,皮膚をはじめとする消化器,呼吸器,生殖器,泌尿器系など外界に接する上皮・粘膜上に成立する.皮膚は病原体などの侵入を防ぐバリアとして機能する一方で,常在微生物とは共存し,宿主の構造・免疫・神経・ホルモンなどからなる複雑なネットワークと相互作用して,外界と体内を隔てる臓器として機能している.本稿では,皮膚という臓器の特性を踏まえて,皮膚マイクロバイオームの基本的な成り立ち,主要な構成要素,宿主との相互作用,さらに炎症性皮膚疾患との関連について概説する.

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