特集 皮膚科領域の疾患モデル動物
自己免疫疾患
8)尋常性白斑の疾患モデル動物:へアレス尋常性白斑モデルマウスについて
新井 陽介
1
,
岡村 賢
1
,
塚田 信司
2
1山形大学医学部皮膚科学講座
2マルホ株式会社
キーワード:
mouse
,
hairless
,
melanocyte
,
PMEL
,
vitiligo
Keyword:
mouse
,
hairless
,
melanocyte
,
PMEL
,
vitiligo
pp.432-437
発行日 2026年5月28日
Published Date 2026/5/28
DOI https://doi.org/10.69337/D202605-095-12
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尋常性白斑は,表皮メラノサイトが選択的に破壊されることにより脱色素斑を生じる代表的な自己免疫性皮膚疾患であり,全世界で約0.5〜2%の有病率を示す1).脱色素斑は顔面,頸部,四肢などの露出部に好発し,整容面への影響のみならず,就学・就労や対人関係など社会生活全般に深刻な影響を及ぼすことが知られている.近年の国際的調査では,白斑患者の半数以上が中等度以上の抑うつ症状を呈することが報告されており2),疾患負担は決して軽視できない.2022年にJAK阻害薬であるルキソリチニブ外用剤の有効性が示され3),FDAにより尋常性白斑治療薬として承認された.米国において治療選択肢は拡大しつつあるものの,治療反応性には大きな個人差が存在する.これは,尋常性白斑が免疫学的,遺伝学的,酸化ストレス,環境要因などが複雑に関与する多因子性疾患であることに起因すると考えられている4)〜7).

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