ジュネーヴからの便り(37)最終回
帰任
中谷 祐貴子
1
1世界保健機関本部保健システム担当事務局長補
pp.22
発行日 2026年9月11日
Published Date 2026/9/11
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO3011006
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「Merci beaucoup」と管理人に鍵を返しながら私は言った。3年以上住んだアパートに感慨を抱く間もなくオフィスに向かわねばならなかった。なぜなら明日、日本に帰るというのに、WHOの離職手続きが手つかずのままだったからだ。 この度、WHO本部勤務を終えて厚生労働省に戻ることになった。7月になって部長達がこぞって夏期休暇をとっていく中、私だけが忙しかった。4つの部長ポストの採用、事業計画の中間評価とそれに伴う事業計画の見直し、WHO事前承認制度の申請料の引上げなど、帰任までに終わらせなければならない仕事が山積みだったからだ。
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