論評
ナショナルデータベース(NDB)解析による新型コロナウイルス感染症に対する保険診療下での治療薬処方の実態
武島 智美
1
,
池上 直己
2
,
五十嵐 中
3
,
岩崎 宏介
4
1ミリマン
2ミリマン/慶應義塾大学
3東京大学大学院薬学系研究科・薬学部/横浜市立大学大学院データサイエンス研究科
4ミリマン
pp.22-28
発行日 2025年4月11日
Published Date 2025/4/11
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2960005
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抄録:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する保険診療下での治療薬の処方実態を、匿名医療保険等関連情報データベース(2020年1月から2022年6月)を用いて示した。 まず、このデータベースを用いて、新規患者数の推移を暦年月別に示し、厚生労働省の公表による新規陽性者数と同じ動向であることを確認した。次に、COVID-19に対する治療薬の処方状況を分析した。COVID-19の発生当初、COVID-19に対し効果の認められた治療薬が無かったこともあって、薬価収載品の適用外の使用も含めた治療薬の候補が指針等で提示され、その処方を厚生労働省は後押しした。こうした適用外処方が保険診療下で行われていたことがレセプトデータの解析により明らかになった。

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