臨床研究
日本における入院リハビリテーションの実施動向 NDBオープンデータ解析
黒部 美智子
1
,
堀 真輔
,
牛田 健太
,
百崎 良
1武内病院 リハビリテーション科
キーワード:
気道疾患
,
筋骨格系疾患
,
腫瘍
,
心臓血管疾患
,
入院患者
,
脳血管障害
,
リハビリテーション
,
統計的データ解釈
,
年齢因子
,
診療報酬
,
廃用症候群
,
保健医療格差
,
地域差
,
レセプト情報・特定健診等情報データベース
Keyword:
Data Interpretation, Statistical
,
Cerebrovascular Disorders
,
Cardiovascular Diseases
,
Age Factors
,
Neoplasms
,
Musculoskeletal Diseases
,
Inpatients
,
Rehabilitation
,
Respiratory Tract Diseases
,
Healthcare Disparities
pp.1453-1459
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.32118/J02606.2023031653
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目的◆本研究の目的は日本における入院リハビリテーションの実施状況の経年変化,年齢分布,地域間格差を明らかにすることである.方法◆厚生労働省が公開しているNDBオープンデータを用いて,2014年から2018年の間に算定された入院リハビリテーション単位数データを抽出し,検討した.結果◆全入院リハビリテーション患者の総単位数は,2014年から2018年にかけて1.15倍に増加がみられた.特にがん患者リハビリテーションの単位数増加は大きく,5年間で2倍以上になっていた.2018年の全リハビリテーション総単位数のうち,脳血管等リハビリテーションの単位数は全体の46%以上と一番多かった.全入院リハビリテーション患者の年齢別単位数では,80歳代前半が最も多かった.都道府県ごとにおける最大地域間格差は総単位数で3.8倍,廃用症候群リハビリテーションで9.7倍と最も大きかった.考察◆全入院リハビリテーション患者の総単位数は,2014年から2018年にかけて徐々に増加がみられた.また,都道府県ごとにおける総単位数は3倍以上の地域間格差がみられた.
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