特集 院内・施設内感染症対策の最前線
2.院内・施設内感染症に関わる胃腸炎ウイルス
片山 和彦
1
1北里大学北里生命科学研究所・感染制御科学府ウイルス感染制御学Ⅰ/国立感染症研究所ウイルス第二部
pp.10-15
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0108.02.02_0010-0015
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感染性胃腸炎の原因となるウイルスのうち,度々施設内感染や院内感染を引き起こして問題となるウイルスには,ノロウイルス,サポウイルス,アストロウイルス,ロタウイルスがある.これらのウイルスは,嘔吐物や便などの排泄物を介してヒトからヒトへと伝播しやすく,一般的なアルコール系消毒薬で不活化しにくい性質がある.また,ロタウイルス以外,有効なワクチンも開発されておらず,感染制御が難しい.本稿では,ノロウイルス,サポウイルス,アストロウイルスについて概説する.
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