用語解説
circulating DNA
西尾 和人
1
1近畿大学医学部ゲノム生物学教室教授
pp.67-67
発行日 2015年3月31日
Published Date 2015/3/31
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.01.01_0067-0067
- 有料閲覧
- 文献概要
血清・血漿中に遊離核酸(DNA)が存在し,circulating DNA,cell free DNA(cfDNA),あるいはcirculating tumor DNA(ctDNA)と呼ばれる。同一患者の正常,腫瘍細胞のDNA,cfDNAをSNPアレイ等により比較すると,腫瘍DNAとcfDNAには共通する特徴が示され,cfDNAには腫瘍細胞の特徴が反映されると考えられる。cfDNAを用いて体細胞変異,コピー数変動,メチル化などのエピジェネティックな異常,マイクロサテライト等の解析が行われている。体細胞変異解析には高感度PCR法のほか,デジタルPCR,次世代シーケンサーを用いる。cf DNAと腫瘍サンプルの一致率は報告によりさまざまである。
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.