注目のTopics
先天性横隔膜ヘルニア 先天性横隔膜ヘルニアの診断・治療─温故知新─
下野 隆一
1
1香川大学医学部附属病院小児成育外科長
pp.28-32
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.07.02_0028-0032
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
「はじめに」1964年に日本小児外科学会が創設されてから50年以上が経過し,この間,多くの新生児外科疾患の予後が改善してきた。しかし,今日においても先天性横隔膜ヘルニア(congenital diaphragmatic hernia;CDH)の予後は改善されてきたとはいうものの,他の疾患と比較するといまだに死亡率は高い(図1)1)。最近,CDH統一治療プロトコールや診療ガイドライン作成などを目的とし,日本の72治療施設614例をまとめた大規模な後方視的調査・研究(以下,調査・研究)およびsystematic reviewが行われた2)3)。本稿ではCDHの治療の歴史と調査・研究結果を踏まえながら現在のCDHの治療指針について解説する。「Key words」統一治療プロトコール,診療ガイドライン,重症度分類,胎児治療,長期フォローアップ
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.