座談会(Dry Eye Discussion)
ドライアイ診療の今昔 乾性角結膜炎からドライアイへ
木下 茂
1
,
濱野 孝
2
,
高村 悦子
3
,
坪田 一男
4
1京都府立医科大学感覚器未来医療学 教授
2ハマノ眼科
3東京女子医科大学医学部医学科眼科学講座 教授
4慶應義塾大学医学部眼科学教室 教授
pp.8-15
発行日 2019年4月29日
Published Date 2019/4/29
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.14.01_0008-0015
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木下 本日は,長年にわたりドライアイ診療に携わってこられた先生方をお迎えし,「ドライアイ診療の今昔 乾性角結膜炎からドライアイへ」というテーマでこの30年間を振り返りたいと思います。まず,ドライアイ診療において大きな転機となったのが,ドライアイの研究促進ならびに治療の質向上と普及を目的とした,1990年のドライアイ研究会の発足ではないかと思います。それ以前の,まだドライアイという名称が一般的でなかった時代には,臨床試験を行う場合も「乾性角結膜炎」という病名を用いていたことを懐かしく思います。当時,シェーグレン症候群を代表とする涙液減少症がドライアイという概念でしたが,乾性角結膜炎に対し,先生方はどのような治療を行っておられたのでしょうか。
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